2023年の有馬記念は絶対王者イクイノックスが引退したことで大混戦。
狙う騎手を決めている私としては、当然どの騎手がどの馬に騎乗するか注目だった。
まず何と言ってもイクイノックスの主戦だったクリストフ・ルメール騎手。
ジャスティスパレスで天皇賞(春)を制しており、スルーセブンシーズで凱旋門賞にトライ。他にも多数の馬に騎乗経験ありのトップジョッキーが選んだのはスターズオンアースだった。
桜花賞を川田将雅騎手で勝つとオークスはルメール騎手で勝利した、ある意味で変則二冠を達成。
古馬になってからも複勝率100%の安定感を誇っていたが、注目の枠順抽選会でまさかの大外8枠16番を引いてしまった。
ソールオリエンスは横山武史から川田将雅騎手へ。
シャフリヤールはクリスチャン・デムーロから松山弘平騎手へ。
ドウデュースは戸崎圭太騎手から武豊騎手へ復帰。
ディープボンドは和田竜二騎手からマーカンド騎手へ。
ジャスティスパレスは前々走の鮫島克駿騎手から横山武史へ。
ハーパーは川田将雅騎手から岩田望来騎手へ。
タスティエーラは松山弘平→ダミアン・レーン→ジョアン・モレイラを経てライアン・ムーア騎手へ。
スルーセブンシーズはルメールから池添謙一騎手へ。
これほど目まぐるしく乗り替わりが起きるのも珍しい。
単勝オッズも示す通り、まさに大混戦の有馬記念となった。
3着以内すら一度もない16番
キャリア11戦にして複勝率100%
牡馬も混じったジャパンカップと大阪杯でも安定感があったスターズオンアース。
ここで大問題となったのが大外16番という枠順。
過去に8枠が馬券に絡んだことこそあるものの、フルゲート16頭立ての16番は25頭が出走して3着以内すら一度もない(0.0.0.25)という明らかに不利なデータ。
これが一桁ならまだしも、25頭なら一定のデータといえる。
一度も複勝圏内を外したことが無い馬と
一度も複勝圏内に入ったことが無い枠順
まさに盾と矛
私も流石に今回ばかりは厳しいと判断してしまった。
最初の4コーナーで馬券圏内を確信した
馬も騎手もトップレベルなのは間違いなかったが、枠順だけが邪魔をした。
大方の予想も同様で、最終的な単勝オッズは7番人気8.6倍、複勝2.0 – 2.8を記録した。
いよいよスタート。
ゲートが開くと大外から頭一つ抜け出して好スタートを決めたのがルメール騎手のスターズオンアース。
そのまま勢いよく飛び出すと、ハナを主張したタイトルホルダーを見ながら内側に進路を取り、1周目の直線の入りでは内ラチを確保してしまったのだ。
まさにルメールマジック。
その後はタイトルホルダーを見ながら単独2番手を追走。
周りに邪魔もされず、コースロスもなく、あとは逃げ馬を捕まえるだけの完璧な騎乗。
思えば今年の菊花賞でも大外のドゥラドーレスを勝利へ導いた。
この時は馬の実績・キャリアを考えて「ここは流石に厳しいだろう」と判断した。
まさに今回と同じだった。
有馬記念に話を戻し、結果はご存知の通り、タイトルホルダーを捕まえたが内にモタれたロスもあって最後はドウデュースに差された。
それでも圧倒的に不利な大外16番をいとも簡単に乗り越え、2着に持ってきた。
それより内に入っていたら勝利していただろうが、人気にもなっていただろうから、ここはスターズオンアースの複勝が正解だった。
常識やデータは不要
競馬においてデータは重要である。異論はない。
だがデータだけで勝てるわけでもない。
私は今回の有馬記念、特に今年のルメール騎手に関しては、もはや常識やデータが通用しないと痛感した。
菊花賞のドゥレッツァ、有馬記念のスターズオンアース。
今年はイクイノックスが大きな話題となったが、それ以外でもきっちり持ってくるのが超一流騎手のクリストフ・ルメール。
特に今年の有馬記念は普段以上に、なぜか、データを重視してしまった。
枠順をはじめローテーションや年齢・性別など近年の好走傾向から判断してしまった。
ちなみに予想は以下の通りだった。
◎ソールオリエンス
〇ジャスティスパレス
▲スルーセブンシーズ
△スターズオンアース
有馬記念のように人気を落とし、オッズが上昇するときはチャンスでしかない。
過去のデータや常識にとらわれると買えない。
ある意味、ビギナーの方が的中できたレースだったかもしれない。
今回は大いに反省が必要。
枠順が決まる前の段階で、私はスターズオンアースを本命に買う予定だったからだ。
いま冷静になると、枠順ごときで判断を変えてしまい、ルメールを信じきれなかった自分が恥ずかしい。
2024年はデータにも常識にもとらわれず、買うと決めている一流騎手と伸び盛りの若手騎手を信じることにします。
最終的な判断こそ単勝・複勝オッズ次第にはなりますが、大幅な馬体重の増減といったデータも常識にとらわれてはいけない。それは今年2023年に学んだこと。
2024年は年間収支プラス達成を絶対目標としながら、利益額としても今年以上に稼ぎたい。
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