有馬記念から年末最後の中央競馬G1レースに昇格して7回目となる2023年のホープフルS。
ただでさえG1を増やして馬券の売り上げを増やしたいJRAだが、加えてこの日は全レース全馬券を対象に還元率80%で実施。
通常は単勝と複勝のみ還元率80%で、それ以外の券種は還元率が下がる。
ここでは深く触れないが、とにかく最後の最後、オーラスでもお金を使わせようとするJRAの戦略は見え見えである。
それはさておき、今回は直前で人気の一角が出走取消したこともあって1番人気が2頭。
2連勝で京都2歳Sを勝利したシンエンペラー・ムルザバエフ騎手と1勝馬で牝馬のレガレイラ・ルメール騎手。
私はマイルールに沿ってシンエンペラー・ムルザバエフ騎手の単複馬券を購入。
(複勝は1.7倍以下が濃厚だったが、単勝3倍台のため購入を決断した)
勝ちに行ったムルザバエフ・冷静だったルメール
結果はレガレイラが勝利して史上初の牝馬による勝利を達成。
シンエンペラーは2着、3着には13番人気のサンライズジパングが入ったため3連系の馬券を当てるには総流しでもしない限り難しかっただろう。
やはり、ここも単複馬券で正解。
強いて言えばルメール・ムルザバエフの馬連や馬単なら買えたが、私には関係ない。
さて、レースを振り返るとムルザバエフ騎手のシンエンペラーはスタートから気合いを付けて先行策。
対してルメール騎手のレガレイラはスタートが遅かった時点で無理せず後方待機。
1コーナーまでに対照的な位置取りとなった。
全体のペースも淡々と流れて勝負所の4コーナーへ。
両者の位置取りはほぼ変わらない。
そしてムルザバエフ騎手が好位から満を持して追い出し直線で先頭に立った。
対するルメール騎手は4コーナーでのごちゃつきを回避しながら大外を回す。
この時点でルメール騎手の方が明らかにコースロスしており、真直性にも欠けている。
この時点でムルザバエフ騎手の3着以内、複勝的中は堅いだろうと確信した。
あとは勝ち切るかどうかだけ。
急坂があるとはいえ、直線が短い中山になら普通に考えて、ムルザバエフ騎手のシンエンペラーが粘って勝利するところだが、残り200過ぎからルメール騎手のレガレイラが猛加速。
結局いつものパターンで差し切ってしまった。
あれだけのロスがありながら、最後の手応えは明らかにレガレイラが優勢。
最後まで一生懸命追っていたムルザバエフ騎手とは対照的に、最後は流して勝ったのがルメール騎手。
複勝が効く単複馬券
私はムルザバエフ騎手の単複馬券を買っていたが、後悔はない。
普通に考えれば勝っていた内容で、乗り方もいたって正攻法、勝ちに行く競馬をしてくれた。
とはいえ、少しG1勝利を意識し過ぎた感は否めない。
なにせ昨年の同レースを勝っており、まだ日本のG1勝利はそれだけ。
今回はモレイラ騎手からのバトンタッチで良血馬の騎乗依頼とあっては、気合いが入らないわけがない。
早め先行から抜け出したのも勝負を急いだといえば急いだ。
一方のルメール騎手は何としてでもここを勝ちたい、というほどの気合いではない。
4コーナーでのごちゃつきも冷静に対処した。
進路を確保したら、あとは追うだけ。
どこまで伸びるかは馬次第で、届かなくても次につながればOK。
そんな冷静なアクションに馬が応えた。
馬の実力もそうだが、ここは騎手の差が出た形となった。
いずれにしても、やはり重賞やG1で勝てるのは一流騎手のみ。
私のマイルールには何の揺るぎないことは確認できた。
なお、ムルザバエフ騎手の単複馬券を買ったので収支はほぼプラスマイナスゼロ。
確かに複勝は的中率の高さが求められる。
まとまった金額を投資するので外れたときのダメージは大きい。
実は今回も複勝は辞めて単勝のみにしようか、一瞬だが迷った。
だが、そこで迷ってマイルールを破ってしまったら、また後悔する。
しかも結果的にはマイナス5,000円だけが残り、何の収穫もない。
そういった意味で、今回しっかりとマイルールを徹底できた自分を評価したい。
単勝が的中できれば、大きなリターンとなる。
単勝の的中は複勝の的中も意味する。
また次のチャンスを虎視眈々と狙うだけだ。
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